モニエル瓦の塗装手順について
住宅を構成するパーツはいくつもありますが代表的なのは外壁と屋根であり、この二つがなければ住宅として成り立ちません。
どちらも色々な種類があり、様々な特徴を兼ね備えています。
中でも、ポピュラーな屋根材と言えば瓦が挙げられます。
その瓦の中にモニエル瓦と呼ばれるものがありますが、これはどのような特徴があり、リフォームなどの際にどういう手順で塗装を行うのでしょうか。
モニエル瓦の特徴
モニエル瓦というのはセメントと川砂が混ぜられた乾式コンクリート瓦のことです。
ヨーロッパを起源に持ち、見た目もおしゃれな洋風なのが特徴で、日本発祥の瓦とは少々異なります。
色のバリエーションも豊富にあり、住宅の見た目にこだわりたい方に特に人気です。
瓦に特別な処理がされていることから耐火性や防水性などに優れ、遮音的にも高い性能を発揮します。
ただ、成分的にもセメントが主になることから定期的に塗装をしなければ防水性は維持できません。
モニエル瓦を塗り替えする時期
モニエル瓦も長い年月が経過すれば劣化をします
そのまま放っておくと雨漏りをする可能性がありますので、必ずメンテナンスをする必要があります。
破損をしたときはセメント瓦の葺き替えを行いますが、劣化の場合は塗装工事を行います。
塗装をするタイミングとしては、瓦の塗装が粉末状になったときです。
チョーキング現象と呼ばれますが、これまで瓦を覆っていた塗装が粉状になり雨が沁み込みやすくなります。
この時点でかなり劣化をしていますので、すぐに塗装を行うことが大切です。
モニエル瓦の塗装手順
モニエル瓦を塗装する際の手順ですが、他の屋根材と同じようにまずは足場を設置することから始まります。
高圧洗浄で古い塗料や汚れを落としますので、周辺に飛び散らないようにビニールなどで養生します。
高圧洗浄を行ったら、モニエル瓦の表面に付いているスラリー層と呼ばれる塗膜を塗り固める下塗りを行います。
これは一回では終わらず、二回以上塗ることになります。
その後、シリコンかフッ素塗装を行い、仕上げ塗りをして乾けば完成です。
塗装を行うだけであれば、工期は約1週間くらいです。
最後に
瓦屋根の一種であるモニエル瓦は見た目のおしゃれさだけでなく、耐火性や耐久性、耐水性に優れています。
ただ、それらは瓦の表面の特殊な塗装のおかげでもあるため、定期的に再塗装をしなければいけません。
劣化をしてきたと感じたら、モニエル瓦を扱っている専門の業者に塗装の依頼をするといいでしょう。