金属屋根の塗装手順について
住宅の屋根にも色々種類がありますが、日本では瓦屋根が主流となっているのが現状です。
しかし、最近では金属屋根と呼ばれる屋根が注目を集め、戸建て住宅でも設置をする方は増えているようです。
この金属屋根とはどういった屋根なのか、その特徴と劣化などをしたときに塗装をする手順などについて解説していきます。
金属屋根の特徴
金属屋根と言うのは、簡単に言えば金属でできた素材を使用している屋根材のことです。
金属という特性上、非常に丈夫なので耐久性があり、意外にも軽いことから住宅への負担も軽減されるという優れものです。
さらには雨漏りもしにくいことから、戸建て住宅はもちろん工場や倉庫などの屋根で使われているケースが多いです。
一般的に金属屋根と呼ばれる屋根の種類としては、トタン、ガルバリウム鋼板、ステンレス、銅、チタンなどが挙げられます。
ただ、遮音性や断熱性には劣るという現実もあり、最近では特殊な処理でこれらに対抗する業者や商品も多数あります。
金属屋根を塗装するタイミング
金属屋根にはいくつか種類がありますが、それぞれ耐用年数は違いますので定期的に行う塗装などのメンテナンスも異なります。
トタン屋根に関しては耐用年数は10~20年とされ、塗装をする目安としては約7年に1回、ガルバリウム鋼板は近年最も使用される率が高い金属屋根で、耐用年数は20~30年くらいになります。
塗装の目安としては約10年と言われています。
このようにそれぞれ材質の違いがあることから塗装のタイミングもズレが生じます。
ただ、金属屋根の特徴としてサビやすいということもあり、色があせてきたり、変形が生じた際にはすぐにメンテナンスをすることが望ましいでしょう。
特にサビについては、できるだけ早く塗装をすることで劣化を防ぐことができるはずです。
金属屋根を塗装する手順
一般的な金属屋根のトタンを例に塗装をする手順を紹介すると、まず最初に高圧洗浄で汚れや古い塗膜を落とすことから始まります。
その後、落としきれなかった汚れなどを下地調整して補修工事を行います。
マスキングテープなどで養生をしてから数回の下塗りを行い、上塗りを2~3回行って掃除をして終了です。
最後に
近年、金属屋根は瓦屋根を凌ぐ勢いで使用する住宅も増えてきました。
耐久力がある上に劣化がしにくく、非常に軽いため住宅への負担も少ない点が、地震の多い日本では注目される要因になりました。
ただ、定期的な塗装を行うなどメンテナンスをしなければサビてしまいますので、住宅を建ててから10年近く経つときには一度専門の業者に相談をしてみることをおすすめします。